角田 聡
研究テーマ
・電気生理学(パッチクランプ法 etc.)によるチャネルロドプシン等のイオン輸送性ロドプシンの分子機能研究
・網膜色素変性症などの視覚疾患に対する遺伝子治療薬開発
・オプトジェネティクス (光遺伝学)応用を目指した新規光機能性分子開発
・酵素ロドプシンの分子機能研究
研究略歴
2020~2023
名工大発ベンチャー会社「OiDE OptoEye株式会社」において網膜色素変性症治療を目指し、視力を失った患者さんに対する革新的な視覚再生のための遺伝子治療薬に関するオープンイノベーション研究を、第一三共株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社とともに行う。3年間に及ぶ研究開発の末、当初の研究目標を達成したと評価され第一三共はOiDE OptoEyeの株式を全て買い取るに至った。
OiDEファンド5号案件 目標達成のお知らせ | 三菱UFJキャピタル株式会社のプレスリリース
2016~2020 JST さきがけ「生命機能メカニズム解明のための光操作技術」 研究者
研究課題「新規酵素型ロドプシンを用いた視覚再生の挑戦」
オプトジェネティクス(光遺伝学)による網膜色素変性症治療のための基盤研究を行う。 また、神経活動の光操作 (オプトジェネティクス)を利用した疾患メカニズムの解明と、治療法開発を目指した新規オプトジェネティクスツール(生体分子)の開発を行う。特に細胞内2次メッセンジャーを光で自在に操作可能な光感受性タンパク質の機能解析と、この分子を利用した細胞内シグナル伝達の光操作法を確立した。
2014~ 名古屋工業大学、特任准教授(2016年-2020年は客員准教授)
神経活動の光操作のための新規オプトジェネティクス生体分子の開発。本研究では神経興奮、抑制の光操作に汎用されているチャネルロドプシン2に比べ、光感度が向上する分子や、光抑制型の新規分子の開発を目指している。in vitro/ ex vivo電気生理学、蛍光イメージング、分子生物学実験等が主な研究手法。
2012~2014 ドイツ、フランクフルト、ゲーテ大学、神経生化学部門、Alexander Gottschalk 教授研究室に所属
線虫(C. elegans)を利用した神経活動の光操作(オプトジェネティクス)。電気生理学、蛍光イメージング、分子生物学的手法等を用いることでオプトジェネティクス研究のための光活性化生体分子の開発を行う。
2005~2012 ドイツ、ベルリン、フンボルト大学、生物学研究所 Peter Hegemann 教授研究室に所属
チャネルロドプシンやポンプ型ロドプシンの機能解明や、オプトジェネティクス(光遺伝学)研究のための光活性化生体分子の開発。電気生理学、生化学的手法、分子生物学的手法等を用いた神経活動の光操作研究。